「出版なんでも相談室」は単に自費出版を行うためだけのものではなく、広い視野に立って良書の発掘と貴重な資料の保管に役立つ機関として発足するものです。 良書の発掘とは執筆されたものを一流の出版社に紹介したりする役割と、よりよい本として、まとめ方、書き方等をアドバイスしたりしてゆくなど、本づくりのお手伝いをすることが第一の目的ですが、貴重な文献を調査、収集したりして、貴重な文化遺産を保護する役割も大事な役割です。また一流出版社のOBの先生方のご協力を集めそれぞれの専門分野ごとに対応できるよう、法人化も視野に、準備を進めています。 ◎出版とは 今日、多くの人々が自費出版を含めて、自から著作物を本にしようと考えています。ある意味では「書く時代」とさえ言われます。 しかし、著作を志し、出来ることなら出版し、世の人々に供したいと夢見る人にとって、その門戸は意外に狭く、機会は少ないものであります。「本を著わす」「本を出版する」ということは、誰にでもすぐできるほど容易ではありません。 それでは、どうすれば適切なアドヴァイスやサポートを受けることができるか。それを誠実に行おうとする企てが目的であります。 ◎出版の趣意 自分史をはじめ小説や随筆の文芸作品を世に問いたい人、歌集、句集をまとめようとする人、あるいは長い間の地味な研究の成果をまとめつつある人、多くの人々の努力の結晶は、公刊され、人々の眼に触れ、正しい評価を待ち望んでいる場合が決して少なくありません。 |
そのような原稿を、まずきちんと読み、客観的な感想を述べ、公正な批評を加えることは易しい仕事ではありません。やはり、永年、出版の仕事に携わり、経験を重ねて培われたプロの眼が必要不可欠であると考えます。 その結果、その原稿の持っている秀れた点と弱点を適確に指摘し、アドヴァイスがなされるとしたら、書き手にとって、これほど有意義なことはないでしょう。 |
◎出版OBのNPO組織「出版サポートセンター」をめざす 出版なんでも相談室は、そのような書き手への支援、隠れた著者と著作の発掘のために組織されるNPO法人の設立に向けて活動を開始しております。 当相談室は、その目的のために、出版界で、長く実績を積んだベテランOBを募り、その経験と力の結集を熱望するものであります。わが国初の試みともいうべきこの企てにご理解を賜り、広く出版社OB諸氏のご賛同、ご協力を賜りたく切に願うものであります。 ひとくちに出版社OBと言っても、その専門の幅は広く、文系・理系、専門書・エンターテイメント、フィクション・ノンフィクションなど広範であります。当センターは、できる限り広いキャリアのスタッフを揃え、それぞれの原稿に最もふさわしいアドヴァイザーを紹介したいと考えるものであります。 また、各著者に対して、単に感想を述べたり、批評を行うに留まらず、著作物が、本来、自費出版に向いているのか、発行を一般出版社に求めるのが適当かどうかも検討し、さらに、どのような出版社に持ち込むのが適当かも具体的に教示できるならば、それに勝る喜びはありません。 ◎気軽な相談室 出版する本の体裁・校正・装丁など造本上に関すること、また予算・販売方法などについても、具体的にアドヴァイスを行うものです。ぜひどんなことでも気軽に相談していただきたいと存じます。 昨今では、出版を願望する人々の熱心さに便乗し、多額の出版製作費を徴収し、形式だけの出版や販売をする業者も少なくないといわれます。当センターは営利を目的とするものではなく、よい著作原稿の発掘・出版を心から願うものであります。 |